Electrical & Instorument Panel      電気関係とメーターパネル

次はインストルメントパネルと電気関係です。各部のパーツのリフレッシュと改善を施します。特にこの時代のメーター
は暗いのが特徴ですのでその点でも改良を加えます。既に35年の月日を経過している部品はほぼ分解してみないと
不完全状態である為、予断を許しません。全て分解をします。ハーネス関係は「対策」の連続で基本設計が不完全で
したので、細部に渡り点検、計測の上、交換していきます。配線の銅は既に銅でなくなっているケースが多く、この点で
も要チェックです。
どんなに外装がキリリとしていても「神経線」がやられていては、実質「フェアレディーおばあさん」ですね。

取り外したインストの分解を始めます。新しいインストを反対側のテーブルにて見比べながらの作業となります。 慎重にもとある状態を確認しながら一つ一つ外して行きます。ハーネスの状態は極めて悪い状態でした。多分一度は配線焼けによる「煙」が出ていると思われます。 今回付け替えるインストは多分S31ベースの骨格と聞いています。再装着のときに苦労しそうです。
取り外し完了です。それほど状態も悪くはなかったのですが、 綺麗な物です。ヤフオクに出品しようかな!いつ何時割れるかもしれない為、交換します。 細部が若干違いますが、ここは我慢です。
エンジンルームハーネスです。ここは熱害による痛みの激しい部品です。ほぼ全ての配線を交換します。最先端部はドイツ製の防水カプラーを使用します。 ヒューズブロックのB電源ケーブルです。見ただけで寒い「対策」を施しています。当然、内部抵抗値が極端に上がっていました。 元の様にまずは組み付けて動作確認しながらの作業をします。でもね・・・・!センターコンソール奥にヒューズBOXはナンセンスですね。移設を考えます。
ダッシュハーネスもほぼ終わりボディーハーネスの改良に入っています。 ヒョーズBOXを右足元に移設することにより、B+の半分を切除することが出来ました。配線図を作りながらの作業です。 パワーアンテナを分解整備します。ケーブルに付着した古いグリスを綺麗に除去し、新たに塗布します。ブラッシ・基盤等も清掃します。
各メーターを分解します。もともとメーター照明が暗いので改良したいと思います。バルブの追加やワット数のアップも考えましたが障害が有りそうなので別の案を考えます。 反射鏡効果を考え、アルミテープで明るくします。バックプレート・サイドケースなど細かく全面に貼り付けます。 ハイ!出来上がりました。効果は良で照明が向上しました。これでOKです。
標準品のワイパーモーターはスピードが遅く、拭き取り効果が弱い為、ケンメリ用を改良します。センターシャフトを抜き、S30も物と交換。動作電源を配線図で確認しながら結線します。 オートストップ機構の回路が根本的に違う為、ワイパースイッチと共に改良を加えます。ワイパーアームが縦の位置で固定する様な設定にします。 この時代には間欠ワイパー機能がない為、市販のアンプを分解し、その機能を組み込みます。やっぱりあると便利ですね。
ついでにグローブBOXを樹脂で作ってみました。良い出来です。必要でしたら御一報頂けましたら作ります。 紙製の為風化してぼろぼろ!ここだけは見えませんので樹脂化した方が良いと思います。 時計も直します。不動物が多いようです。ただ、この時計は電気を凄く消費します。一週間くらいでバッテリーが上がるので最終的には結線しません。
今回、タコメーターは機械式を採用しました。某所のご協力により実現しました。何といっても一番嬉しかったです。ハイ! 3連メーターは綺麗に収まりました。何気に時計は4時32分で止めています。「432」ですから。