このページでは日産がかつて少数限定にて生産した「フェアレディーZ432」のレストア記録を掲載した物です。
私にとって生涯の方向付けともなってしまったフェアレディーZ432との出会いは、まだ大学生時代に卒業を控え、友人たちと内定も決まり、卒業祝いに飲み明かした後、環状8号線沿いを歩いている時の事でした。素晴らしいエキゾーストノートを轟かせながら走り去って行った一台のスポーツカー、それが「Z432」だったのです。その時の衝撃的出会いは自分の中に稲妻が走ったようでした。その瞬間「日産に行こう!」と思ったのでした。当然友人たちは「何を馬鹿な事を考えているんだ。お前はもう既に就職先は決まっているんだぞ!」 でも聞く耳持たず、頭の中は「Z432」で一杯!それも出身地に帰り、地元のディーラーでメカニックとして車に触れる事を選んだのです。若かったんですね。(苦笑)
後に解った事ですが、その時出会った「Z432」は、なんと現在友人T氏の「432R」だったとは!・・・(再笑)
Index | 目 次 |
Body shell | ボディーシェル |
Electorical & instorument Panel | 電装関係とメーターパネル |
Suspension | サスペンション関係 |
Engine Repair | エンジン分解 |
Assembly line 1 | 組立工程 1 |
Assembly line 2 | 組立工程 2 |
1号車の購入時。見た目はそこそこでしたが、ボディー・エンジン・シャーシとも走れる状態ではありませんでした。 | 室内は一応揃ってはいる様子ですが痛みが酷く全て手を入れる事を覚悟しました。 | 機関の調子は最低で、とにかく早くオーバーホールをしないと再起不能を予感させていました。 |
とにかく車を積載車に乗せて帰り、すぐさまリフトアップして総点検をした結果、フロントは左に8mm近くずれ尚且つ右が持ち上がりひねりが入った状態。リアも4mmずれていました。最悪状態です。フルレストアをするつもりでしたがあまりにも酷く、こんな状態にしていた前オーナー達を想うとこの車が可愛そうに思われました。私の所に来た以上は再び「Z432」の威厳を保てる素晴らしい車に復元する決意と闘志が芽生えたのでした。 |